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施工管理技士(セコカン)に関するブログを運営しています! イッキュウ です。
このブログでは第二次検定(旧実地試験)前後で必ず話題となる『足切り』について解説します。
対象は1級と2級の「建築」「土木」「電気工事」「管工事」「電気通信」「造園」です。
※建設機械は異なります。
『足切り』とは第二次検定(実地試験)において、例えば建築なら6つの設問があり、「全体で得点60%以上で合格だが、その条件として問1は50%以上を満たすとする」など個別の合格基準のことです。
『足切り』に関しては業界で、ネット上で、情報が交錯している。
これまで施工管理技士の実地試験(第二次検定)において、その試験前後でいつも話題になるのが設問ごとの「足切り」です。
そして、様々なネット情報があり、掲示板サイトも意見が飛び交っています。
第二次検定(旧実地試験)の問題構成について
最初に第二次検定(旧実地試験)の問題構成ついて説明します。
まずポイントである「経験記述」があります。次に 「記述式問題」 です。例えば1級建築は5問、1級土木は6問あります。
すなわち、第二次検定は大きく「経験記述」と「記述式問題」と2つに分けられます。
ここが一つのポイントですので覚えておいて下さい。
「足切り」のよくある噂話について
以下のような議論がよく見られます。
公式発表は全体で60%以上が合格です。これ以上の情報がないから不安ですよね。
経験記述(問1)が60%未満は足切りされると聞きました。ここが一番大事ですからね。一説によると、ここが60%未満だと、「記述問題」は採点もしてくれないそうです。
私は某大手資格スクールで経験記述60%未満で足切り、かつ記述式問題全体で60%未満で足切りと聞きました。
これは噂話だが、某資格スクールでは採点サービスで合格間違いなしと言われた人が不合格。これは記述式問題のそれぞれに40%未満の足切りがあるとしか説明がつかないと言われたようだ。
もう何が本当かわかりませんね。でもあわてな~い、あわてな~い。
第二次検定(旧・実地試験)前後はネット上で色んな説が混沌としているのが実情です。
しかし、国交省の発表資料を詳しく整理すると見えてきました。次に説明して行きます。
令和3年の制度改定で間違いないと言える裏がとれた!
前記の通り「足切り」には裏が取れない噂話が混沌としていました。
そして、ご存じの通り令和3年度より試験制度がかわりました。これにより「足切り」に関する確定的な裏がとれました。以下に紹介します!
令和3年度より第一次検定(学科試験)に『足切り』が設定された
一旦話は飛んで、第一次検定(旧学科試験)の話です。
令和3年度より試験制度が変更となり、1級の第一次検定(旧学科試験)には従来の実地試験の施工管理法から一部が追加されることになりました。
そして、例えば1級土木・1級建築をみると、合格基準は以下の通りとなっています。
・第一次検定(全体) 得点が 60% (施工管理法(応用能力)) 得点が 60%
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001379175.pdf
・第二次検定 得点が 60%
つまり、第一次検定で追加された「施工管理法・能力」の設問に「足切り」が設定されたのです。
※2級はありません。
第一次検定で「足切り」が新たに公表されている一方、第二次検定で隠れた「足切り」があると考える方が不自然です。
さらに令和2年度までは合格基準に『足切り』の記載はない
令和2年度の1級及び2級における、土木・建築・管施工・電気工事・電気通信工事・電気通信の、合格基準は以下の通りとなっています。
・学科試験 得点が 60%
https://www.mlit.go.jp/common/001214838.pdf
・実地試験 得点が 60%
一方、「建築機械施工の実地試験」だけは「全体60%以上+各科目の得点が60%以上」の記載が一緒に併記されています。
国交省が7種目の技術検定を網羅した資料において、一つの種目は足切りを記載し、記載していない種目は隠して足切りがあると考える方が不自然です。
すなわち、令和2年以前も「建築機械施工」以外は「足切り」がないと判断出来ましたね。
まとめ:第二次検定(実地試験)には『足切り』がない!
令和2年までは学科も実地も合格は60%以上だった。
令和3年より学科(一次)の1つの設問のみ60%以上が記載された。その設問の60%未満が足切りである。
実地(二次)はそのまま全体で60%以上の記載のみである。
すなわち「実地(二次)には足切りはない」ことになる。
やっと証明されました!
『得点が60%以上』このシンプルさがいろんな憶測を呼んだ
『得点が60%以上』というシンプルな合格基準がいろんな憶測を呼んだと考えています。
うがった見方をすると、わざとその不安を放置して来たとも思います。
なぜなら、足切り等のネガティブな情報は、参考書購入、通信講座受講、資格スクール受講の呼び水になりうるからです。
ビシネスにこんな側面があるのはセコカンにトライする社会人ならば分かると思います。
もしくは、不合格は、結果を求められる「受験者の立場」、「担当した資格スクールの立場」を考えると、何らかの理由付けが必要になるのもわかります。
それぞれにメンツがありますからね。
ビジネスではなく「優しさ・配慮」からなのかもしれません・・・
『足切り』がないと分かれば取れる戦術
✔ 配点を予測して注力すべき課題を明確にする!
第二次検定の1~2級の配点は当ブログでも紹介しています。
自分の実力をふまえてどこで点数を稼ぐのか、選択と集中をすることで合格率が高まります。
※絞り込みはあまりオススメできないのですが、時間がない、試験が迫っている等の時は、戦術としてベストです。
✔ 配点の高い経験記述の精度を高めると合格率が上がる!
足切りがないならば「配点の高い経験記述への注力=合格率が高まる」という戦略もひとつです。格安の添削サービスもあるので次の記事を参照下さい。
その他/参考情報
セコカン共通の参考情報を以下にまとめていきます。ご参考になれば幸いです!
1級・2級共通の独学メソッド
セコカン共通で使える一次・二次の包括的な合格戦略のまとめ記事です。
※以下は個別に詳しくまとめています。
》1級建築・2級建築・1級土木・2級土木・1級管工事
モチベーションが上がらない時
勉強のモチベーションが上がらない時は、合格した時のメリット、目に見えない心理的な効果などを改めて整理してみて下さい。
施工管理技士のバリューは日増しに高まっています。こちらの記事も参照下さい。
受験日が近づいて来た時・・
受験1ヶ月前、受験当日に注意すべき事柄をまとめました。
受験直後に気になること・・
受験日にアクセスが急上昇する記事です。
合格発表が近づいてきたら・・
合格発表の前後でアクセスが急上昇する記事です。
まとめ
まとめると 、1級と2級において、「建築」「土木」「電気工事」「管工事」「電気通信」「造園」の第二次検定に「足切り」はありません。
※第一次検定には新たに「足切り」が追加されました。建設機械は第一次、第二次検定にもあります。
私もこの「足切り」に関して何度となく調べました。
何度も調べたのに、実地試験直後、記述式問題がいまいち60%ボーダーの自己採点で、「足切り」が不安になり、帰りの電車でネットをさまよいました。
事前に裏が取れていたら「もっと楽に勉強が出来、楽な気持ちで合格発表を待てたなぁ」と思う次第です。
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