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こんにちは!イッキュウです。
資格や働き方などをテーマにブログを書いています。例えば以下の記事・・
このブログでは【予測不可能な時代・VUCA】について簡単に解説します。このような時代に向き合うマインド(スタンス)としては【AAR】が良く、これについても解説します。
予測不可能な時代【VUCA】を簡単に解説、そしてPDCAからAARへ!
VUCA(ブーカ)はビジネスシーンでポピュラーになってきたワードです。
Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字で作られた言葉です。
一言でいうと「将来予測が不可能な時代になった」です。今は「VUCAワールド」や「VUCA時代」とも言われるようになりました。
背景としては、1990年代のアメリカで複雑化した国際情勢を意味する軍事用語として使われ始め、2010年代頃にはビジネスシーンでも使われるようになりました。
これらのワードは同列で、V→U→Ç→Aの順に個々に解説されることが多いです。
しかし、現在から振り返って「要因→結果→今後」という流れで見た方が明らかに分かり易いです。
そこで、ストーリー的に時系列でご紹介します。
最後にVUCA時代と向き合うべきマインドは【AAR】であることを解説します。
IT技術の発達でVolatility(変動性)が著しく高まった。
まずはVolatility(変動性)です。ボラティリティと読み、ビジネスシーンでは株式市場でよく使われています。
経済危機の局面では株や為替は乱高下しますが、この時「ボラティリティが高い」と表現します。
株式市場ではアルゴリズムやAIによって高速取引を行うため、ボラティリティが更に高まっています。
近年はIT技術の急速な進展、スマートフォンやSNSの普及で、情報やサービスは、ボーダレスで即時拡散されます。
これらの影響で、企業やビジネスモデルの新陳代謝も著しく、社会のボラティリティは常に高い状態となったわけです。
これがボラティリティです。
これは次に複雑性を増すベースとなりました・・・
情報の即時拡散がComplexity(複雑性)を高めた。
次にComplexity(複雑性)です。コンプレキシティと読みます。
コンプレックス(複合体)は聞きますが、これはあまり使わない用語ですね。
現在、ITやSNSによる情報の即時拡散によって多様性が認められ、より複雑な社会になってきたということです。
局所的に抑圧されてきた弱者やマイノリティの声も世界中に届くようになりました。
例えば、”me too”、”LGBTQ”は価値観を変え、”アラブの春”では政治体制を変える動きにもなりました。
これらが多様性を認める世界的潮流となり、いわゆる「ダイバーシティ:多様性」という理念が広がったわけです。
そこで必然的に複雑性が増すわけです。
政治で例えると、二大政党制で国家運営していたものが崩れ、10~20もの小さな政党が国家運営するようなものです。
そして「変動性」と「複雑性」という要素が絡み合うとどうなるか・・
変化の激しい複雑な社会の将来は不確実性(Uncertainty)を増す。
3つ目はUncertainty(不確実性)です。アンサートゥンティと読みます。
Certainly(確かに)ぐらいは英会話の初歩で出てきますが、これもあまり普段は使いませんね。
前記の要素と絡んで以下の図式となります。
「V:変動性」+「Ç:複雑性」=「U:不確実性」の高い社会
”V”と”Ç”が相互に影響しあって、不確実な事柄が多い、「この先、私たちを取り巻く環境がどう変化していくか」わからない状態のことです。
VUCA時代は「予測不可能な時代」という文脈でも使われるので、不確実性はコアとなるワードです。
また、サプライチェーンの国際化や旅客業界の発展もあって、世界は物理的にもボーダレスに繋がっています。例えば新型コロナのような感染症も即時拡散したことも見逃せません。
まさに、個人にとっても、企業にとっても、不確実性の高い状況と言えます。
このような中で企業や個人がとるべきスタンスは・・・
不確実性の高い世界で取るべきスタンスは曖昧性(Ambiguity)である。
最後にAmbiguity(曖昧性)です。アンビギュイティと読みます。
これは普段は全く使わない用語ですね。
VUCAにおける用語の中でその解釈がはっきりしないのが、この曖昧性です。
ググってみても、「過去の手法が通じない」「解決策が見つからない」「解釈が複数ある状態」などの解説がありますが、立ち位置も微妙に違っていて、まさに曖昧です。
ここでは将来に目を向ける立ち位置とします。
従来のビジネスシーンでは、現状を分析した上でのPDCAサイクルが王道でした。
今後は、現状分析が出来ずに計画が難しい状態です。
結果、明確な計画が出来ず、将来に向けたスタンスが曖昧になってしまうということです。
世界のトップ企業であるGoogleを例に上げて解説します。
・Googleではかつて「20%ルール」がありました。従業員は、勤務時間の20%を自分自身のやりたいプロジェクトに費やすというものです。
・これは一般に、社員のモチベーションを上げる手段と見られていましたが、実際は経営陣が曖昧性を自覚しており、将来のリスクヘッジと位置づけていたようです。
・つまり、世界中の情報を欲しいままに出来て、時価総額トップの会社でも、将来何が当たるかわからないことを自認していました。そして、曖昧な戦術を取り入れたということです。
まとめると、曖昧性とは将来に対してとるべきスタンスであると言えます。
不確実性の高い世界では、ある程度の曖昧さが必要ということです。
曖昧性に向き合う戦略はAARサイクルです。
PDCAサイクル対し、今後はAARサイクルが良いとされています。
AARサイクルとはAnticipation-Action-Reflection(見通し、行動、振り返り)のサイクルで、ある程度の見通しが立ったらすぐにやってみる。走りながら修正し、少しずつ完成に近づけていくという手法です。
とにかくやって、失敗から学ぶ、トライアンドエラーのマインドに近いです。
PDCAとの違いは、計画は程々にしてすぐにやる、すぐに修正することです。また、個々のワークの間隔が短く、順応性に優れ、結果も早いということです。
※DCPAが良いという意見もあります。まずやって(Do)、チェック(check)し、そこから計画(plan)、アクション(Action)するということ。AARと同じ考え方ですね。
※そもそも、PDCAの内で、Action(行動する)はいまいち余計な気もしていました。計画、実施、チェック→計画修正、実施、チェックで良いとも思ってました。
一見場当たりに見えますが、現在、最も適した最先端のビジネスマインドと言えます。
まとめ
もう一度、要約します。
VUCAとはVolatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字で作られた言葉です。
変動性や複雑性の高い社会では、将来予測が難しく不確実性が高まります。そのような社会と向き合うには曖昧性を備える必要があるということです。
従来、ビジネスの基本は計画的で順序だったPDCAサイクルでした。VUCA時代は、即時性や順応性に優れたAARサイクルが良いです。
最後に問題提起です。予測不可能な時代の一方で、人生は難しく、長くなっています…
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