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どうも! イッキュウです。
1級土木施工管理技士・第二次検定 お疲れ様でした!
このブログでは令和3年度より改定された1級土木施工管理技士の第二次検定を総括し、配点付き解答試案を紹介します。実地試験からの変更点も解説します。
今まで勉強方法で良いのか、今後対策する必要があるのかなども切り込みます。
独学で苦労した経験をふまえ、他のサイトにはない考察・分析もまとめます。
【総評】変更は小規模,難易度は変わらず,過去問学習で対応可能!
令和3年度の第二次検定の内容は
令和3年度の第二次検定の試験問題は以下の通りでした。
▶ 2021-d-2-q.pdf
イッキュウによる配点付き解答試案は以下の通りです。
▶ 2021-d-2-a.pdf
経験記述は変更なく、記述式問題が若干変更した程度です。
従来通りの過去問からの出題が主であり、難易度はほぼ同じと言えます。
※ なお、過去問10年分超を以下記事でダウンロード可能な形でまとめています。
国交省の事前変更アナウンスは・・
事前に以下の発表が国土交通省よりありました。
つまり、一次では二次の施工管理法の応用能力の一部が出題され、二次では一次の施工管理法の知識の一部が出るという内容です。
特に一次では「足切り」点が設けられたこともあり、今年の受験者はみな戦々恐々としていたものです。
しかし、結果は小規模な変更でした。
難易度もさほど変わっていないです。
難易度も出題傾向も変わっていないので勉強方針も従来通りでOK
難易度も変更なし。過去問を軸とした出題も同じ。
すなわち、今後も勉強方針は従来通り過去問学習でOKです。詳しくは以下の通りです。
次に問題構成を具体的に解説します。
問題構成の変更点
次に従来の問題構成を示した上、どのように変更したのかを解説します。
令和2年度以前の実地試験の構成
令和2年度以前の実地試験の構成は以下の通りでした。
問1の経験記述と、問2~6の穴埋め問題の内3問選択と、問7~11の記述式問題の内3問を選択する形で構成されていました。
※予想配点も入れておきます。
問題1 |
経験記述 |
問題2 | 問題3 | 問題4 | 問題5 | 問題6 |
土工 | コンクリート | 品質管理 | 安全管理 | 施工計画 or 建設副産物 |
問題7 | 問題8 | 問題9 | 問題10 | 問題11 |
土工 | コンクリート | 品質管理 | 安全管理 | 建設副産物 or 施工計画 |
令和3年度の改正内容
これが令和3年度の第二次検定は次の様にかわりました。
問題1 | 問題2(穴埋め) | 問題3(記述) |
経験記述 | コンクリート | 施工計画 |
問題4 | 問題5 | 問題6 | 問題7 | →問題2へ |
土工 | 品質管理 | 安全管理 | 建設副産物 | コンクリート |
問題8 | 問題9 | 問題10 | 問題11 | →問題3へ |
土工 | コンクリート | 安全管理 | 施工計画 | 施工計画 |
つまり穴埋めからコンクリートが、記述から施工計画が、必須問題へ格上げされました。その他の問題はそのままです。
必須問題が2問増えたという意味では難しくなったとも言えますが、個別問題は従来通り難易度(むしろやや簡単)でした。
必須問題に格上げされた問題2と3について
国交省発表の事前資料によると、二次では一次の施工管理法の知識の一部が出るということでした。
これが問題2と3でしょう。
必須問題となり、旧学科試験で出題された内容でしたから間違いないです。
特に「問題3:施工計画」に関しては一定程度ひねった問題であり、あえて言えばこれのみ過去問で対策し難い箇所であったと思います。
【問題3】土木工事における、施工管理の基本となる施工計画の立案に関して,下記の5つの検討項目における検討内容をそれぞれ解答欄に記述しなさい。ただし,(例)の検討内容と同一の内容は不可とする。
1級土木施工管理技士 二次検定 2021
・契約書類の確認事項
・現場条件の調査(自然条件の調査)
・現場条件の調査(近隣環境の調査)
・現場条件の調査(資機材の調査)
・施工手順
過去問学習では対応が難しかったかもしれませんが、現場経験がある程度あれば何とかなる内容です。
問題別のコメント
最後に各問題に対して解説していきます。
これらをざっと見るだけでも、第二次検定がどのように作られているのか、理解に役立つものと思います!
必須問題:問1~3
まずは必須問題3問を見ていきます。
問1:経験記述
内容は従来通りです。テーマは安全で個別内容に変更なし。
出題テーマは2013年より品質、安全の2択。近年は品質が続き、どのタイミングで安全になるのかがポイントでした。
想定の範囲内でしたね。問1に関しては以下も参照下さい。
問2:コンクリート・穴埋め
過去問は2018年、2014年、類似が2017年に出ていたので優しい問題だったと思います。
「(ハ)混合セメントB」が少し迷った程度でしょうか。
この必須問題、次は土工ではないかと考えます。過去問や一次の問題をみても、1級土木が注視しているのは「コンクリート」と「土工」であるからです。
問3:施工計画・記述
過去問で類推できるものはありませんでした。そういう意味で難しい問題だったと思います。
ただし、現場での常識を問われているようなものであり、何とかなったのではないかと考えます。
※仮に対応できなくとも、他の選択問題が総じてイージーでしたので、十分カバーできたでしょう。
ここも、もしかすると来年(令和4年度)は安全管理になるかもしれませんね。
穴埋めの選択問題:問4~7
次に穴埋めの選択問題・4問を見ていきます。
問4:土工
過去問は2016年、類似が2018年に出ていたので優しい問題だったと思います。
「(ロ)路床」が少し迷った程度でしょうか。
問5:品質管理(コンクリート)
過去問は2017年の一部のみです。普通の問題と思います。
「(ハ)呼び」を「圧縮」と書いてしまった人が多いのではないでしょうか。
問6:安全管理(車両系建設機械)
過去問は2018年で一部です。それ以外の3題がやや難しかったかもしれませんが、トータルでは普通の問題と思います。
「(ハ)保護構造」、「(ホ)最大使用」が難しかったかもしれませんね。
このように労働安全衛生規則がベースとなっている場合、答えは一つです。少しでもずれた解答は、部分点は期待しないほうがいいですね。
問7:建設副産物
過去問は2019年と2014年です。穴埋め箇所は異なりますが、過去問をやっていたらすべて対応出来る簡単な問題だったと思います。
穴埋め問題は過去の穴埋め通りにならず、周辺のキーワードにズレることは鉄則です。
これを想定していれば何ら問題ありませんでした。
記述式の選択問題:問8~11
次に記述式の選択問題・4問を見ていきます。
問8:土工
過去問は2017年、2015年、類似が2013年の中から3問出ていたので、2問選択で良いことを考えると、かなり優しい問題だったと思います。
「サンドマット工法」「掘削置換工法」の過去の出題はありませんでしたが、一次でも頻出で、工法名がそのまま説明になっている覚えやすい工法です。
問9:コンクリート ※語句訂正
過去問は2012年、2011年、2011年の中から3問出ていたので、4問中2問選択で良いことを考えると、かなり優しい問題だったと思います。
「スペーサ」の過去の出題はありませんでしたが、それほど難しい問題ではなく、選択で捨てても良いところでしたので。
問10:安全管理
過去問は2019年、類似が2016年から0出ていたので、優しい問題だったと思います。
クレーン作業で5種類の安全対策を答える問題で、覚える内容は簡単です。
労働安全衛生規則、クレーン等安全規則から答えよとあるのですが、2019年はクレーン等安全規則のみでした。それぞれの内容を整理しておくと良いですね。
問11:施工計画
過去問は2015年、類似が2018年から出ていたので、普通の問題だったと思います。
2015年の工種の穴埋め箇所はズラされていました。2018年はボックスカルバートの類似問題ですが、留意事項の穴埋めはずばりその箇所でした。
つまり、過去問の流れの中で、軽くズラしているだけです。難しくも、簡単でもない、技術検定らしい定番の作り込みです。
まとめ
令和3年度から改正された内容を総括してみました。
やはり1級土木は十分独学で対応できる内容と確信しました。
思い立ったら是非トライしていただきたいです。
そして、合格発表日が近づいてきたら、こちらを御覧ください。
また、手応えを感じた方は、他のセコカン種目に興味が出てくるかも。全種目共通の合格メソッドをまとめました。
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