[PR] 当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。
こんにちは!イッキュウです。1級土木施工管理技士・第二次検定まであと-日ですね。
第二次検定の経験記述ですが、何から手をつけてよいのか・・
まず最初の一歩踏み出すこと!とりあえず作成してみましょう。
このブログでは1級土木施工管理技士を合格した立場から「経験記述」作成方法を分かり易くまとめます。
独学で苦労した経験をふまえ、他のサイトにはない考察・分析もまとめます。
ファーストステップに進むため「まず、やってみる!」の精神で、手順や注意事項をまとめます。
「経験記述」まずは問題の概要をつかむ
第二次検定(旧実地試験)は全て記述問題です。
これまでの旧実地試験では経験記述の問1と、その他記述式問題の問2~11から6問選択する形でした。
解答用紙をみると分かりますが、経験記述は解答用紙の約半分を占める圧倒的存在感です。次に詳しく見ていきます。
経験記述(問1)は施工管理技士・検定の要です!
施工管理技士・検定は指導監督的立場としての実務経験と施工管理能力が判定されます。
特に経験記述(問1)は個別経験が唯一反映される問題で、以下のように出題されます。
【問題1】 あなたが経験した土木工事の現場において,その現場状況から特に留意した品質管理に関して,次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。
※以下、全て引用は令和2年問題
ゆえに配点も40%程度とかなり高い設定と考えられています。まさに検定の要です。
※配点は発表されていませんが以下の記事で検証しました。
次に、出題テーマとその頻度をまとめます
経験記述の出題テーマは6種。絞るならば「品質」「安全」「施工計画」です。
出題テーマは6種で過去15年の実績は以下の通りです。
出題数 | R2 | R1 | 30 | 29 | 28 | 27 | 26 | 25 | 24 | 23 | 22 | 21 | 20 | 21 | 20 | |
品質 | 6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
安全 | 5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||
工程 | 1 | ○ | ||||||||||||||
施工 | 1 | ○ | ||||||||||||||
出来形 | 2 | ○ | ○ | |||||||||||||
環境 | 0 |
※A群は直近頻出、B群はここ15年でみると1~2回、C群は15年以上出題なしです。
テーマは原則ランダムに決められるため6種の準備が必要です。ただし、工夫により最小限の準備で対応出来ます。
まず、昨今頻出の「品質」「安全」は必ず準備します。安全は「施工計画」「工程管理」とも親和性があるので、安全からネタを派生させます。
B群も相互に親和性が高く「出来形」や「施工計画」も一つのネタで微調整出来そうです。「環境管理」はまず出ないと考えると、最低限の準備は3テーマとその派生で良いと考えます。
※ただし、慎重に行くならば、環境管理も準備。4テーマとその派生となります。
経験記述の作成方法
この記事のコンセプトは「とにかくやってみる!」です。最初のステップを踏むことで、感触をつかんだり、課題を抽出できます。
本題に入る前に解答用紙をみておいてください。こちらが参考になりますよ。
次に記述する工事概要に記載する物件の選定法を見ていきます。
自身の経験物件の選定方法
まず工事概要の出題方式をみて下さい。
〔設問1〕 あなたが経験した土木工事に関し,次の事項について解答欄に明確に記述しなさい。
⑴ 工事名
⑵ 工事の内容
① 発注者名
② 工事場所
③ 工 期
④ 主な工種
⑤ 施工量
⑶ 工事現場における施工管理上のあなたの立場
ここに記載する自身が経験した物件に関し、まずその適正を判断する必要があります。
第二次検定の受験の手引きの中に、実務経験として認めらる工事、認められない工事が記載されています。
ここをしっかり確認した上で記述する物件を決めましょう。
※迷った場合は受験の手引きの問い合わせ先に電話確認すれば教えてくれます。
物件が決まれば記述に入れます。自身が担当した物件の資料(契約書、見積り、仕様書、写真)を手元に準備して下さい。
工事概要の書き方:ポイントを押さえれば簡単
工事概要の作成はポイントを押さえれば簡単です!以下の手順で進めて下さい
①工事名
工事対象と場所がわかるような名称を記載します。
②発注者名
○○市or○○県の□□部、または会社名を正確に書きます。
③工事場所
正確な住所を県名から番地まで記載します。
④工期
工期は契約書にから取り上げ、年号と年月日を「開始日~終了日」の形で記載します。
⑤主な工種
設問2の技術的課題にあわせて工事内容が分かる工種名を記載します。
⑥施工量
工事で発生した施工量(m、㎡)を記述します。⑤にあげた工種ごとに工期と施工量が不自然にならないか確認します。
⑦工事現場における施工管理上のあなたの立場
現場監督、現場代理人、主任技術者、現場主任この辺がスタンダードです。近いものを書いていれば間違いありません。
記述の書き方:テンプレートに入れていくだけ!
さあ、コアの部分の記述作成です。土木の場合テンプレートに自分の経験をいれていけば「たたき台」はすぐ作れます。
まず令和2年度「品質管理」の問題をみてみましょう。
〔設問2〕 上記工事の現場状況から特に留意した品質管理に関し,次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。
⑴ 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
⑵ 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
⑶ 上記検討の結果,現場で実施した対応処置とその評価
それでは順番に見ていきます!
⑴ 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
ここは行の文字数が25程度で7~9行程度を3段落でまとめます。
第1段落は工事の概要を説明します。※2~3行程度が目安です。
本工事は「①:○市○町」の「②工事対象」において、「③工事の種類・工法」を行うものである。
第2~3段落は現場特有の状況・背景と課題を記載します。※段落2と3を合わせて、6~7行が目安です。
そこで第2段落は課題設定に至ることになった「課題の背景(現場状況)」をまとめます。
施工にあたり、「④:現場特有の状況」があり、【品質】上の「⑤:○○な問題点」があった。
※【 】には出題テーマをいれます。
第3段落は以後の記述の軸となる「課題の設定」です。
※課題設定は特別なことを考える必要はありません。普段通り作業は実は常に何らかの問題に対応しているんです。
以上の現場状況により「⑥:○□▽を解決するため」、「⑦:○○すること」を課題とした。
以上です。
指定される行数は年度により少し変わることがあり、適宜調整します。無理やり加筆するのは不要ですが、過少となってしまう場合はで③や④等で加筆調整します。
第3段落の課題設定が書ければあとは惰性で書けます。ここが記述の方針となるわけです。
⑵ 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
ここは行の文字数が25程度で9~11行程度を4段落程度でまとめます。
第1段落は定番文書で、もう一度課題を書いて「次のことを検討した」とします。
第2段落以降は箇条書きとして、解決のための「検討項目」を2〜4個程度、3個ぐらいが良いと思います。
「⑥:○□▽を解決するため」に以下のことを検討した。 ※2行
⑦:(1) ○○・・・・ 2~3行
⑧:(2) □□・・・・ 2~3行
⑨:(3) ▽▽・・・・ 2~3行
(1)~(3)には施工スペック、現場特有の寸法や形状、管理項目、など具体的数値を入れるのがポイントです。
⑶ 上記検討の結果,現場で実施した対応処置とその評価
ここは行の文字数が25程度で9~10行程度を4段落程度でまとめます。
第1段落は定番文書で、「検討の結果、以下の通り対処した。」と書きます。
第2段落以降は箇条書きとして、実際に行った内容と、その結果を前記の挙げた項目に対してまとめます。以下の様になります。
検討の結果、以下の通り対処した。
⑩:(1) ○○の対応をして、・・・となった。・2~3行
⑪:(2) □□の対応をして・・・となった。 2~3行
⑫:(3) ▽▽の対応をして・・・となった。 2~3行
(1)~(3)には実際に行った内容で、施工スペック、寸法や形状、日数など具体的数値を入れるのがポイントです。
作成方法のまとめ
この手順でたたき台は完成です。本記事ではとりあえずはやってみるの精神でマニュアル的な手順を紹介しました。
作成する前に①〜⑫をまとめておくと効率が良いかもしれません。
たたき台が出来れば、次はチェックです。問題集やネットの例文と比べて見ましょう。
※例文のお奨めは地域開発研究所の過去問解説集です。懇切丁寧で解説が充実しています。
最後に社内の第三者の目(有資格者)でチェックしてもらいましょう。思わぬミスや勘違いが見つかることでしょう。
社内のチェックにあてがない場合、格安の添削サービスも検討してみて下さい。
※以下の記事も参照下さい。
まとめ
「まず、やってみる!」の精神で、手順をまとめてみました。
早めに着手することが大事です。軌道修正や課題抽出はまずスタートしないと出来ませんからね。
経験記述は一定の記述訓練が必要です。便利グッズ(文房具)を以下にまとめましたのでご参照ください。
コメント