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【1級・2級】建築施工管理技士の【難易度】を解説! 試験内容,偏差値,勉強時間,合格率から考える。

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こんにちは! イッキュウです。 

このブログでは建築施工管理技士の1級と2級の難易度について解説します。

試験内容、合格率、必要な勉強時間、偏差値指標などをふまえて幅広い観点で考察しました。

イッキュウ
イッキュウ

ちまたにある難易度の解説の殆どは合格率データからコメントするものが多いです。正直ナンセンスだと思ってます。

例えば合格率は2級の方が低いですが、2級の方が難易度高いわけないですよね。

また合格率がわかっても、自分にとって難しいかどうかがポイントであり、そこは見えないですからね。

この記事は以下の方にオススメ
  • 1級・2級の建築施工管理技士の難易度を知りたい。
    • 試験の内容をざっくり知りたい。
    • 一次・二次の合格率を知りたい。
    • 自分でも合格出来るのか知りたい。
    • 合格に必要な勉強時間を知りたい。

建築施工管理技士は業界で一定期間の経験がある人は、学歴に関係なく、誰でも一定の努力で得られる資格です

ブロガーなりの自由な切り口と、独学で苦労した経験をふまえ、他のサイトにはない考察をまとめます。

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建築施工管理技士の試験内容

建築施工管理技士の試験は「第一次検定:マークシート問題」と「第二次検定:記述式問題」2つのステップを経て合格となります。

なお、令和3年度に制度改正があり、一次を合格した時点で「技士補」の称号が得られます。以後は一次試験免除で二次を何回でも受験出来るようになりました。

それでは1級、2級それぞれで見て行きます!

建築施工管理技士・1級の試験内容

第一次検定の内容

第一次検定は午前と午後の部に分かれ、計4時間30分の試験です。

主に4肢1択で、午後の施工管理法(応用)のみ5肢2択のマークシート問題です。

全問題数は72問ですが、分野によっては選択問題となるため、60問に解答します。

No1~15
(15問)
16~20
(5問)
21~30
(10問)
31~39
(9問)
40~44
(5問)
分野建築学施工共通躯体工事仕上工事施工管理法
(知識)
解答12問5問7問7問5問
午前の部:2時間30分
No45~54
(10問)
55~60
(6問)
61~72
(12問)
分野施工管理法
(知識)
施工管理法
(応用)
法規
解答10問6問8問
午後の部:2時間

合格基準は次の①と②を満たす必要があります。

全問題解答①全問題②施工管理法
(応用)
72問60問60%以上
(36問以上)
60%以上
(4問以上)

第一次検定は、問題が選択出来て、マークシートで、かつ60%の得点でOKなわけです。

過去問及びその類似問題の出題率が高いです。

その観点から難易度は低いといえます。

第二次検定の内容

第二次検定は経験記述と記述式問題で構成され、2時間30分の試験です。

施工管理技士において、第一次検定はウォーミングアップみたいなもの、難易度は第二次検定のものを指すと考えれば良いです。

問題1
経験記述
論述/配点:32点
問題2問題3問題4
仮設or安全施工管理躯体施工
記述/配点 問題2:12点 問題3:12点 問題4:16点
問題5問題6
仕上施工法規
5肢1択/配点 問題5:16点 問題6:12点

上記表には予想配点を入れています。 これで60%以上の得点で合格です。以下は参考まで。
1級・2級の【第二次検定】の【配点】を予想

全て記述問題で、論文的な経験記述があります。一次と比較して数倍難しくなるイメージです。

建築施工管理技士・2級の試験内容

第一次検定の内容・合格基準

第一次検定は主に4肢1択、施工管理法(応用)のみ4肢2択のマークシート問題です。 2時間30分の試験です。

全問題50問ですが、分野によっては選択問題となるので、40問に解答します。

No1~14
(14問)
15~17
(3問)
18~28
(11問)
分野建築学施工共通施工
解答9問5問8問
No29~38
(10問)
39~42
(4問)
43~50
(8問)
分野施工管理法
(知識)
施工管理法
(応用)
法規
解答10問4問6問

合格基準は60%(24問)以上です。

第一次検定は、問題を選択でき、1級のような足切りもなく、マークシートかつ60%の得点でOKです。

過去問やその類似問題の出題率も高いです。

つまり難易度はかなり低いです。

第二次検定の内容

第二次検定は経験記述と記述式問題で構成され、2時間の試験です。

施工管理技士において、第一次検定はウォーミングアップみたいなもの、難易度は第二次検定のものを指すと考えれば良いです。

問題1
経験記述
論述/配点:37点
問題2問題3
施工管理工程管理
記述/配点 問題2:15点 問題3:12点
問題4問題5
法規施工
4肢1択/配点 問題4:12点 問題5:24点

上記表には予想配点をいれています。これで60%以上の得点で合格です。

全て記述問題で、論文的な経験記述があります。一次と比較して数倍難しくなるイメージです。

令和3年度の改正でも難易度は変わっていませんでした!

施工管理技士の難易度とはつまり第二次検定のものです。

1級の第二次検定を分析しましたが、難易度は変わっていませんでした。詳しくは以下をご覧下さい。

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建築施工管理技士の1級・2級の合格率推移と考察

国交省・公式発表を元に独自にまとめた表を紹介します。

1級の合格率の推移

近年の合格者推移を一次、二次別にまとめました

合格率は一次は約43%、二次も約43%と同じですね。

年度受験者数合格者数合格率
平均24,33410,36842.6%
R322,2778,02536.0%
R222,74211,61951.1%
R125,39210,83742.7%
H3025,1989,22936.6%
H2924,7559,82439.7%
H2825,63912,67549.4%
第一次検定(令和2年までは学科試験)
年度受験者数合格者数合格率
平均16,0556,80542.6%
R312,8136,70852.4%
R216,9466,89840.7%
R115,8767,37846.5%
H3015,1455,61937.1%
H2916,5055,53733.5%
H2819,0458,68745.6%
第二次検定(令和2年までは実地試験)

二次の受験者は一次合格者ですからトータルでみた合格率は0.43×0.43=0.18。

すなわち、合格率18%ということになります。

2級の合格率の推移

合格率は一次は約38%、二次は約34%です。1級より低いですね。

年度受験者数合格者数合格率
平均28,21310,88637.6%
R332,12815,73649.0%
R220,3097,00334.5%
R119,3846,72534.7%
H3028,8887,49525.9%
H2930,26211,72538.7%
H2838,30416,33142.6%
第一次検定(令和2年までは学科試験)
年度受験者数合格者数合格率
平均23,1237,50733.5%
R315,5078,20552.9%
R223,1166,51428.2%
R122,6636,13427.1%
H3024,1316,08425.2%
H2926,5067,66528.9%
H2826,81510,43738.9%
第二次検定(令和2年までは実地試験)

二次の受験者は一次合格者ですから、トータルでみた合格率は0.38×0.34=0.13。

すなわち、合格率13%ということになります。

1級と2級の合格率を考察する!

✔ 一次と二次の難易度は同列でない!

1級・2級とも一次・二次の合格率はほぼ同じです。以下に整理します。

一次二次
1級43%43%
2級38%34%

一方、二次の受験者は一次合格者です。「合格率:一次×二次」でみた合格率は約13~18%であることを着目すべきです。

数字比較は一次の合格率35~43%とトータルの合格率13~18%で見るべきであり、これだと3倍の差です。感覚的にこれぐらいの差があったと思います。

次に1級と2級の違いについて見ていきます。

✔ 2級の方が難しいわけがない!

トータルの合格率を見ると1級で18%、2級で13%と2級の方が低いです。

1級18%
2級13%

しかし、難易度が同じわけがありません。

2級は経験年数が少ない若手が受験し、一次は高校生も受験が可能です。

1級は、2級の合格者や年配者といった地力の高い人、また、意識の高い人が多いことが容易に推察されます。

イッキュウ
イッキュウ

私の感覚ですが、問題を見る限り2級の難易度は1級の7~8がけぐらいです。

この事例は合格率だけ見て難易度をみるのはナンセンスということです。

難易度を知りたい場合は他の切り口が必要ということです。次に見ていきます。

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難易度を数値化・相対化するには必要勉強時間が良い!

難易度を数値化するためには、結局、どれだけ勉強時間がかかるか・・?ということが一つの答えになると思います。

イッキュウ
イッキュウ

ここは私の独学経験から提案させていただきます。

私は中小企業の一専門業者の総務課長で工事経験もかなり前のこと。高学歴でもありませんし、受験者中でもかなり低い知識レベルと思われます。

そこで、不利な立場であった私の勉強時間と、立場が異なる場合の補正を掛け率で提案します。

一方で必要な勉強時間は人によって異なります。経験、立場、年齢など、みんな違うからです。

ちなみに、どのような勉強方法をとったかは以下を参照下さい。

1級建築・合格に必要な勉強時間

以下が私の独学勉強結果です。

一次(学科)二次(実地)
勉強時間120時間150時間
自己採点 88点70点
結果を振り返り安全圏の実力
を得るに必要な時間
100時間130時間
※一次は実際の勉強は心配になって少しやりすぎました。

次に私の知識レベルが受験者の中でもボトムに近いと考えて補正値を出しました。これも他のセコカンブログをチェックした中での提案です。

立場ゼネコンサブコン専門業者
補正値0.80.91(私)
現場経験豊富断続的過去
補正値0.80.91(私)

例えば経験豊富でサブコン勤務なら以下の補正をして目安として下さい。
 ✔ 一次:100時間×0.8×0.9=72時間
 ✔ 二次:130時間×0.8×0.9=94時間

結論:一次、二次合計でざっと150時間~230時間程度と見ています。

次に2級を見ていきます。

2級建築・合格に必要な勉強時間

私はいきなり1級を受験をしたのでここは試験問題を確認した限りの推察です。

2級の難易度は1級の難易度約7~8がけです。

そんなに大きく下がることはありません。ざっと、1級の8がけで計算すると・・・

結論:一次、二次合計でざっと120時間~185時間程度と見ています。

以上は勉強時間は難易度の指標として、合格率よりも参考になると思います!

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資格の偏差値・スクール受講料で難易度をみるという考え方もある

資格の難易度をつかむにあたり、自分が保有している資格と比べられたら、イメージがつかみやすいかも知れません。

✔ 全ての資格を偏差値にして数値化したサイトをみる

全資格に偏差値を付けたサイトがあります。自分や知合いの保有する資格と相対比較出来てイメージしやすいです。

客観的に比較可能な偏差値をつける方法があるわけないと思うのですが、アラフィフの私の人生経験、自分が保有する資格と見比べるとなるほど、よく出来ています。

次で調べると色々あります。上位2~3サイト見ると位置づけが見えてくるでしょう。

どのサイトもだいたい「1級建築:55」、「2級建築:50」ですね。

例えば私は1級土木施工を保有してますが、同サイトの偏差値では、1級52、2級が48となっています。概ねイメージ通りです。

そして、身近な資格、例えば2級建築士、施工技能士、コンクリート診断士などと比較して相対的な位置をイメージして下さい。

✔ セコカン・大手資格スクールの第二次検定料金で比較する

セコカン・スクールといえば日建学院と総合資格学院ですね。

そこの第二次検定の料金をみると、セコカン種目同士の難易度が比較出来ます。つまり、難易度に応じて、教える量が増えるということですから。

その資格を持っている人に勉強時間や苦労話をきいて、自分なりに位置づけを決めると良いです。

以下ご参照までです。※2021年当時のネット調べ

日建学院
※建築は255,000円、土木は121,000円、管工事は88,000円、造園は66,000円
総合資格学院 
建築は407,000円、土木は275,000円、管工事は247,500円、造園は44,000円

✔ とある高校の記事を参考にする

奮起せざるを得ない記事を一つ挙げます。

高岡工芸高校建築科の三年生四十人全員が二級建築施工管理技術検定の第一次検定に合格し、二級建築施工管理技士補の国家資格を取得した。

https://www.chunichi.co.jp/article/407897?rct=k_toyama

一次の合格発表後は地方紙で似たようなニュースがたくさんあります。

イッキュウ
イッキュウ

いや~、感心しました!問題集見ただけで諦める人に知ってほしい!

特に一次は簡単なんです。この記事は大いに参考になると思います。

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建築施工管理技士の難易度・まとめ

色んな切り口で難易度を紹介してみました。ご参考になれば幸いです。

なお、建築施工管理技士は独学で合格可能です。以下もご参照下さい。

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