こんにちは! イッキュウです。
このブログでは1級・2級,建築施工管理技士の第二次検定(旧実地試験)の配点について解説します。
配点は非公表なんであくまでも予想!だから根拠が大事です。丁寧に説明して行きます。
配点以外にもおさえるべきポイントも紹介します。
建築施工管理技士・第二次検定(旧実地試験)配点は非公表だが類推できるぞ!
問題数は1級6問、2級5問です。合格点は60%以上で公表され、配点は非公表です。
一級
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001379175.pdf
・第一次検定(全体) 得点が 60%
(施工管理法(応用能力)) 得点が 60%
・第二次検定 得点が 60%
二級
・第一次検定 得点が 60%
・第二次検定 得点が 60%
実地試験は令和3年(2021年)より第二次検定と名称が変わりました。予想は実地試験も含めて過去問の流れを見て包括的に分析する必要があります。
配点を考える場合、経験記述の問1に多く配分し、問2~6でバランス良く配分するかがポイントになります。
最初に結論を記載すると次の通りです。
1級・第二次検定・配点予想
2級・第二次検定・配点予想
内容 | 配点 | |
問1 | 経験記述 | 37 |
問2 | 施工管理 | 15 |
問3 | 工程管理 | 12 |
問4 | 法規 | 12 |
問5 | 選択 | 24 |
次に詳しく説明していきます!
配点の根拠(世間のコンセンサスと分析方法)
1級の場合6問の内訳は、問1の経験記述と、問2~6の記述式問題(2級は2~5)でした。非公表の配点を類推する場合、これらを如何に配分するかとなります。
ここで旧実地試験の1級の解答用紙(A4の表と裏)を紹介します。表面は名前と受験番号の他、この問1の記述で埋められ、面積比率は40%以上あります。
ゆえに配点を考える場合、問1に多く配分し、問2~6でバランス良く配分するかがポイントになります。
そこで、まず問1:経験記述のあたりをつけます。
土木の配点予想と資格スクールの見解
まずはざっくりあたりをつけるため、受験者数が最も多い1級土木の配点と、資格スクール等の見方を紹介します。
1級土木の配点について
当ブログでは土木もテーマ化していますが、1級土木の配点は問題構成から容易に類推できました。
土木は1級・2級とも経験記述(問1)が40点、他の6問が60点(10点×6問)です。
※詳しくは以下を参照
》1級・2級 土木の第二次検定の配点を予想
大手資格スクールやネットサービスの見方は・・
次に大手資格スクール2社から勧誘された時に聞いた情報です。資料請求するだけで電話がかかっくるので色々議論しました。
配点は公表されていないが、経験記述は比重が高く30~40点でしょう。
ネット情報では独学サポート事務局の経験記述添削はコスパ良く定評があるようですが、ここは「経験記述:25点」で紹介されてます。
以上より問1の経験記述の配点は25~40点の範囲であたりをつけました。
1級:記述式問題(問2~6)から個別点を考える
記述式問題(問2~6)の配点と個別点を旧実地試験で考えます。まず各問題の解答数を以下に記します。
合計34個あります。
問題 | 内容 | 解答数 |
問2 | 仮設・安全 | 6 |
問3 | 躯体 | 8 |
問4 | 仕上げ | 8 |
問5 | 施工管理法 | 6 |
問6 | 法規 | 6 |
問2~6 | 記述式問題の合計 | 34 |
ここで各問題の個別点がどのように割り当てられるかシミュレーションしてみます。
解答数×個別点が各問題(2〜6)の配点となります。
✔ 問1:経験記述は25~40点であたりをつける。
前記の通り問1は 25~40点であたりをつけ、これを前提に組み立てます。
✔ 問2〜4の難易度は高め、問題構成が同じであり、配点は同じとわかる。
- 問2~4は「記述式」問題があり、比較的難易度の高いです。
- まず問3と問4は「記述式:4題×2解答」と「語句訂正:8題」が毎年入れ替わって出題されます。
- 例えば問3が「記述式」なら問4は「語句訂正」です。次年度は入れ替わりますが、いずれにしても8解答。
- 仮に問3と問4は同じ配点でなければ、年度毎に配点が異なるため、これらは同じ配点と分かります。そのためにも、解答数は8で合わせてるのです。
- 次に問2は「記述式:3題×2解答」です。問3〜4の「記述式」と同じ出題法のため、個別点は同じと考えられます。
- まとめると、問2~4の全解答数は6+8+8で22個で、これらの個別点は一律同じということ。
✔ 問5~6は難易度は低め、いずれも解答数は6個である。
- 問5は「ネットワーク工程表:6題」、問6は「法規の穴うめ:6題」で比較的易しい問題です。
- 問5~6の解答数を合わせると計12個となります。
✔ 以上の条件でシミュレーションをすると個別点が判明する!
問2〜4の個別点は同じで解答数は22個。最も影響度が高いです。
「問2~4の22個」の個別点を1~3点の範囲でシミュレーションをしてみます。
- 1点:22点で少ない。
→ ×:経験記述を最大の40点、問5〜6を最大の3点(36点)としても98点で足りない。 - 3点:66点で多い。
→ ×:経験記述を最小の25点、問5〜6を最小の1点(12点)としても103点で足が出る。 - 2点:44点でバランスが良い。
→〇:次に問5~6を1~3点でシミュレーションします。- 1点:12点→×:経験記述が44点で多い。
- 2点:24点→〇:経験記述が32点と、25~40点の範囲。
- 3点:36点→×:残りの経験記述20点で少ない。
問2~6の解答数34個全て2点がバランスが良くこれしか綺麗に収まらないのです!
以上より 記述式問題(問2~6)の合計34問、一律個別点2点が割り当てられて合計68点、残りが経験記述(問1)となり32点です。
2級:記述式問題(問2~5)から個別点を考える
2級もザックリ同じ考え方とし、過去の問題数の流れから分析していきます。
問2 | 問3 | 問4or5 | 問4or5 | |
施工管理 | 工程表 | 法規 | 選択 | |
H29 | 5 | 3 | 3 | 8 |
H30 | 5 | 3 | 3 | 8 |
R1 | 5 | 4 | 3 | 8 |
R2 | 5 | 5 | 3 | 8 |
R3 | 5 | 4 | 6 | 8 |
配点 | 15(5×3) | 12(4×3) | 12(6×2) | 24(8×3) |
- 問題数はR2年まで約20問である。
- 個別点3にすると計60点となり、経験記述30~40点の世間コンセンサスに入る。3点を軸にして良いと判断。
- R3年以後、法規が3個から6個に変更。12点はそのままで個別点は3点から2点に変更されたと判断。
- 工程表はR2年の5個は例外として、3個か4個。12点はそのままで個別点は3問のときは4点、4問の時は3点と判断出来る。
以上より 記述式問題(問2~5)の問4が2点、その他は3点が割り当てられて合計点63、残りが経験記述(問1)となり37点です。
問5の配分が他の問題の約倍程度と多く見えます。
ここは選択問題であり専門性を問うところです。1級では1問増えて個別に出題されていることを考えると、ここに2問分が統一されたと見れば納得できました。
同時に気になる「失格」や「足切り」,その他参考情報!
第二次検定は記述式ゆえ、配点と同時に「失格」と「足切り」が毎年の話題になります。
第二次検定の失格や足切りはあるのか・・?
私の見解は「足切り点」はないし、「失格」もありません。
※詳しくは次を参照下さい。
》施工管理技士の第二次検定には足切りがない?
》経験記述の嘘や丸写しで合格出来るか?
さあ、配点が分かり、足切りや失格もないとなれば「配点の高い経験記述への注力=合格率が高まる」という構図が成り立ちます。次の記事も参照下さい。
その他、情報を以下にまとめていきます。ご参考になれば幸いです!
1級・2級共通の独学メソッド
合格が見えたら2級の人は1級を、1級の人は他の種目を目指してほしいです!
セコカン共通で使える一次・二次の包括的な合格戦略のまとめ記事です。
※1級建築、2級建築、1級土木、2級土木、1級管工事は個別にまとめています。
受験日が近づいて来た時・・
受験1ヶ月前、受験当日に注意すべき事柄をまとめました。
モチベーションが上がらない時
勉強のモチベーションが上がらない時は、合格した時のメリット、目に見えない心理的な効果などを改めて整理してみて下さい。
施工管理技士のバリューは日増しに高まっています。こちらの記事も参照下さい。
合格発表が近づいてきたら・・
合格発表日の前後でアクセスが急上昇する記事です。
まとめ
配点を予測することの意義は勉強のマネジメントです。一つのツールであるということです。
※包括的なマネジメントは以下を参照下さい。
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